中華見聞録-中国ウォッチャイナ!

日本では紹介されることが少ない 中国のニュースや記事を翻訳して紹介しています。 まだまだ素人なので 翻訳が未熟な部分はご容赦下さい・・(^_^;

人民日報:各国専門家は人民元の下落に否定的

 “人民元の国際化は正常に進んでいる”

 

 国際社会は人民元の発展に注目している

 

 現在、中国は急速な経済成長を維持しており、国際競争力もあり、プロジェクト輸出に関しては世界一強い。近ごろ人民元相場は変動が現れ、ドルに対しても珍しく価値の下落の動きを現しており、市場の関心を誘発している。本紙記者の取材の各国専門家の学者達の一致した考えは、人民元は近頃ドルに対して安くなりそれは主に国際金融市場の外部環境の変化によるものであって、人民元は持続的に下落することはない。データから見て、人民元は全世界の貨幣システムの中で依然として安定した強い勢いの貨幣の特徴を表しており、中国の経済は人民元の下落を受け入れないであろう。

 

 中国経済は依然発展しており、“人民元の下落”は間違った風評である。

 

 為替レートは、その市場性と透明性を強めるに従って、ある程度変動することはあるが、全体的には安定方向を維持し、人民元の短期的な変動は正常範囲内である。

 

 ベルギーのシンクタンクの高級研究員は語る、人民元は長期的に見て下落の要素が無い。近頃の変動は、連邦準備理事会が金利を引き上げる前段階での反動の影響である。彼はさらに言う、中国の経済は依然として強靱で、良好である。市場的に人民元の下落要素は無く、ただ、人民元の固定相場から変動相場への移行では避けられない問題が発生し、市場は相場が安定的に上昇することに慣れてしまっており、今後は新常態を受け入れる必要がある。

 

 “BRICS”の概念の創始者、イギリス前財政部商務大臣のジム・オニールは語る、“人民元が下落する”という言い方は誤解を生む可能性がある、その本質はドルに対して貨幣の価値を表しているにすぎない。人民元が為替レートに対して変動幅を拡大しているのは、中国の為替レートの改革初歩段階であり、上がり下がりはすべて正常範囲である。

 

 “現在人民元為替相場変動は主に国際金融市場等外部環境変化に影響されたものであり、決して中国国内の経済状態の変化によってもたらされたものではありません。”韓国延世大学の経済学の教授は本紙記者の取材を受け表明した、市場の一般的な予測で米連邦準備理事会が金利を引き上げた状況では、その他の貨幣がドルに対して下落する傾向が現れるのは当然な事である。全般的に見て、人民元相場は十分に合理的でバランスが取れている状況なので安定を引き続き維持するでしょう。

 

 “米大統領選の後の金融市場の反応は以前の予想と全く相反し、ドルは上昇し、最近13年来の新高値を作った。”韓国資本市場研究院の金融の産業室研究員は語った、トランプ米大統領が当選し、米連邦準備理事会に金利を引き上げる圧力を強め、米国の経済情勢が好転していることが要素の一つであると予想している。人民元はドルの為替相場変動に対し市場原理に依存し、強制的な関与は必要ない。長期にわたり人民元がドルの為替レートに対し持続的に下落することはありえないと考えられ、一定範囲以内に双方向で揺れ動く。

 

 “人民元は非常の強い勢いの貨幣であり、近頃為替レートはある程度揺れ動いたけれども、しかしドル以外の大多数の貨幣、例えば円、ユーロ、フランはそれぞれ10.5%5.8%4.2%ドルと比較して下落したのに対して、人民元の下落幅は大きくない。”HSBCのドイツ資本市場人民元業務責任者は語った、世界と貿易を行うのはもともとグローバル化の重要な内容であり、中国は現在世界各地にすべて投資があり、中国の経済貿易協力を強化するのは必然的な傾向で、人民元の国際化はもっと多い協力の便宜を提供するであろう。

 

 米国のシンクタンクのピーターソン国際経済研究所アナリストの黄は本紙記者を受け、近頃米国の経済指標はある程度よくなり、市場は米連邦準備理事会の金利を引き上げ増加を予想し、ドル高を招く。人民元相場が近頃揺れ動く主要な原因はドル高になって引き起こされたものである。

 

 為替レートは通貨バスケット制を採用し、人民元はいっそうドルの指数に直接影響される

 

 2005年の為替改革、2010年国際金融危機が緩和した後為替改革を引き続き進め、20158月に人民元相場の仲値を改善し、201511月に三大人民元相場の指数を出した…中国は既定の構想により徐々に人民元相場の市場化を進め、人民元通貨バスケット制を採用し更に透明化を図り、国際通貨基金に高く評価されている。たとえ今年中にイギリスの“脱ユーロ”、のような全世界の基軸通貨の大幅な変動に繋がるような背景があっても、人民元相場は安定な動きを表し、これは“変動為替レート+通貨バスケット制の為替レートの変化”の為替レートが正に順調運用されておりで、人民元相場は基本的に安定な状況を引き続き維持している。これは、人民元相場は次第に“ドルの錨”から“通貨バスケット制の錨”に移行し、現在人民元相場が通貨バスケット制相場下で、人民元もドルの相場と柔軟に連動しているということができる。

 

 長期的に見た場合、人民元が将来的に安定を維持するためのサポートがある。中国経済の巨視的な政策が穏健であり、構造的の改革施策は徐々に実施され、経済の改革発展は着実に進行し、これらにより人民元が大幅に下落することはありえない。それ以外に、人民元が正式に国際通貨基金特別引出権SDR)の通貨枠に入ることにより、中国金融市場の更なる開放は、国際市場に対して人民元資産の需要を大幅に高める、これは人民元相場の基本的な安定の維持に役立つ。

 

 韓国現代経済研究院の研究員は本紙記者に語った、長期にわたり人民元がとても安定的なことが窺える。今後10年、人民元はドルとユーロと共に世界の三大貨幣を構築し、投資と保有通貨の領域の中でもっと大きい効果を発揮出来る。

 

 国際通貨基金の元副総裁の朱民は、12月に米連邦準備理事会の金利引き上げは増大すると予想している、来年も恐らく持続的に金利を引き上げる、ドルは上昇傾向にあって持続的な上昇が予想される。“ドルは恐らく引き続き上昇傾向にあり、これはその他の国家と企業がさらに多くのドルの債務を支払わなければならない事を意味し、恐らく資本の流動の衝撃が伴う可能性がある。”

 

 徐々に人民元を採用して国際貿易を決算する国家が増え、人民元相場はさらに高まる

 

 2015年来、人民元の国際化の歩みはさらに加速している、現在全世界で主要な金融センターは皆人民元オフショア取引センターを創立し、多くの国家は国際貿易を行う時人民元を採用して決算し、人民元相場の需要は高まっている。

 

 “誰も中国の13億余りの人口の巨大市場を軽視することができない。”国連の副事務総長、国連のアジアと太平洋経済社会委員会秘書は言う、人民元の国際化の程度は徐々に高まり、中国の国際金融の舞台の上の地位が高くなるように促され、このような地位の引き上げはまた逆に人民元の国際化を引き続き推進し、これも地区の金融の発展のため、またそれに伴う株価の上昇に有利である。

 

 “中国政府は積極的に人民元の国際化の環境を整備しており、人民元はすでに多数の方面で満足出来る国際通貨の条件になった。”韓国釜山外国語大学中国学部の教授の金の東河は言う。

 

 ドイツ連邦銀行執行役員のカール・ルートビッヒは本紙記者に語る、中国はすでに“世界工場”から積極的な革新の生産大国に転換し、中国政府のますます開放的な貿易の政策に従い、人民元は多くの国家の外貨準備高に組み入れられ、ドイツの連邦銀行もすでに人民元を保有通貨に組み入れた。“人民元の国際化は正常に進歩している。我々はずっと人民元の国際化のための支持を提供しており、将来的にも更に支持する度合いを増す。人民元は将来的により高く国際通貨だと見なされる、と表明した、中国だけではなく、主権国家の貨幣として。”彼は言った。

 

元の記事
finance.sina.com.cn/china/gncj/2016-12-13/doc-ifxypipu7879796.shtml

 

中国人のコメント

 

基本的に人民元が下落することはないと言うが、実際すでに下落している、株式市場も同じで、中国の株式市場は将来間違いなく落ちるところまで落ちる、しかし今私はすでにしっかり把握している。これは馬鹿げた話であると。

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人民日報はこれまでうそを言った事が無い。

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不動産市場のバブルは巨大すぎて、はじけることはあり得ない

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 このような記事が出ること自体、中国が危機感を持っていることの表れだと思われます。

外資本と技術支援の流入によって発展した中国にとって、通貨下落はその両者の流出を招き、経済危機に陥る可能性が極めて高くなります。

 また、外貨流出を法規制で食い止めようとすれば、ゆくゆくは海外からの投資の減少を招き、また、国内での大きな産業構造も変化して来ている中で、自力での技術力を持たない中国は、将来的に衰退する可能性が高いと思われます。